コーディネートを綺麗に見せるシルエットは3つあると言われています。
それはAライン、Yライン、Iラインの3種類のシルエット。僕はこの3つのシルエットの中で、Aラインシルエットの着こなしを難しく感じていました。
なぜなら、Aラインの着こなしはアルファベットのAのようにボトムスをルーズにする必要があるから。
太いボトムスを履くと野暮ったさは一気に増し、短足に見えてしまう可能性も高くなる。
僕は低身長なこともあってワイドなパンツを履くことを避けていたのですが、最近そんな苦手意識を払拭してくれるようなパンツに出会いました。
癖のあるシルエットだなあと店頭で眺めていたのですが、店員さんに試着を勧められるがままにフィッティングルームへ。
興味本位で試着をしてみると「ああ、これが格好の良いワイドパンツの着こなしなのか」と。
僕はこの夏、1本のパンツを購入するとともにワイドパンツの着こなしを教わったのです。
SOPHNET.×GRAMICCI/クロップドパンツ
僕が購入したのはSOPHNET.(ソフネット)のスラックスをベースにしたクロップドパンツ。
同ブランドは1998年に「SOPH.」として立ち上げられ、2002年にブランド名を「SOPHNET.」に改名。
アウトドアの高い機能性を追求しながら、ミニマムで洗練された日常着を展開するブランド。
そして今回購入したアイテムはGRAMICCI(グラミチ)とのコラボレーションによるパンツ。
グラミチは1982年にアメリカ・カルフォリニアの小さな倉庫で立ち上げられたアウトドアブランド。クライマーからの支持はもちろんのこと、最近はファッション感度の高い人たちからの人気も誇っている。
ミニマムで洗練されたSOPHNET.にアウトドアなGRAMICCIのエッセンスがミックスされた1着。そして、両ブランドが作り上げる魅力的なシルエットについてご紹介させてください。
GRAMICCIの機動性
アウトドアシーンでも活躍する、機能性に定評のあるグラミチ。
グラミチパンツ定番のディテールがこちらのクロップドパンツにも採用されています。
股下部分に「ガセットクロッチ」と呼ばれるマチを設けており、180度の開脚が可能で足を広げてもつっぱらない仕様に。
グラミチのパンツを履いた事がある人は分かると思いますが、足を広げた時に股下のピンと張るストレスが一切ないです。
そしてウエストの調節が片手で調整可能な「Webbingベルト」を採用。
グラミチのパンツには標準装備されているディテールで、引っ張りの強度も強くサイズ感の調整を容易にしてくれます。
機動性は抜群で着脱もストレスフリー。
ベースはスラックスなのですが、着脱や機動の部分でアウトドアブランドの色が添えられています。
SOPHNET.の洗練性
アウトドアなディテールを持つ一方で、ソフネットならではのこだわりも。
実はベルトロゴの裏側にはソフネットのスコーピオンロゴ刺繍も施されています。
両ブランドのアイコンが同居する感じ、良いですね。
生地にはイタリアの高級生地メーカー「ロロピアーナ社」のサマーウールを使用。
キメ細やかで上質な手触りが特徴的で、程よい光沢感はラグジュアリーな雰囲気を漂わせてくれます。
サマーウールのサラっとした肌触りが心地よく、軽やかなライトグレーは夏のファッションにもぴったり。
センタープレスも入っており、スーツのように上品なイメージは欠かさない。
一度アウトドアに振り切ったスペックに、ソフネットのオーセンティックなイメージで整えていく。
極め付けにジッパーは高級ジップで有名なriri社製。
見えない部分ではありますが、メタリックな輝きがハイスペックなイメージに磨きをかけてくれます。
緩急のあるシルエット
グラミチにはないソフネットオリジナルパターンのシルエット。
アイテムのディテール部分に着目してきましたが、このパンツの魅力はなんといってもシルエットです。
ジャストサイズに近いトップスに合わせるとサマになる。シルエットのノリが良い。
特徴的なシルエットなので、コーディネートに抜群の存在感を与えてくれます。
横から見たときのシルエットはこんな感じ。生地のシワを整えると、ドカっと太いシルエットが浮き出てきます。
太ももまわりにゆとりをもたせているのですが、裾に向かってゆるやかにテーパードしていき、足首部分はキュッと細く。緩急のあるシルエットに仕上げられています。
癖のあるシルエットですが履いてみるとそこまで悪目立ちしません。
太もも周りはワイドなのですが、縦にストンと落ちるライン。センタープレスが入っているおかげでボリュームの収まりが良い。
スラックスをベースにしているので、フォーマルなイメージさえ感じる。
もっとこのパンツのシルエットを際立たせたいと思うほど美しい。
足元はボリューム感のあるスニーカーよりも、CONVERSEのような細いシューズやローカットシューズと合わせるとパンツのシルエットが引き立ちます。
ライトなカラーリングは夏のコーディネートにも馴染みやすい。
SOPHNET.が提案するシルエット
ワイドパンツの着こなしに苦手意識を持っていたのが嘘のよう。
手持ちのジャストサイズのTシャツに合わせるだけでサマになるのでコーディネートも簡単。
ワイドだけどシャープ。ルーズだけどスマート。緩急のあるシルエット。
これがSOPHNET.の提案するワイドパンツ。このパンツをきっかけに僕の着こなしに磨きがかかりました。
ワイドパンツをもう一着
ワイドパンツでもこちらはストレートシルエットでベージュカラーのパンツ。
SOPHNET.のクロップドパンツとはまた一味違ったワイドパンツをご紹介しています。
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▶︎【#ootd】晴れの日が似合うパンツ。KAIKOのベージュチノを主役にコーディネート。