コーディネートにオリジナリティを。
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守破離(しゅはり)。
武道や芸能などで用いられる、個人のレベルを3段階のレベルで表したものです。基本となる型を守ることから始まり、その守りの型を破り次のステップへ。最終的には型から離れて独自の知識を習得する。
ことファッションにおいても、この守破離のような考え方が当てはまります。
ベーシックなアイテムでコーディネートを組んだり、人真似する「守」。
ベースを破り、オリジナリティを出していく「破」。
最終的にその人独自のスタイルが確立される「離」。
街ゆくおしゃれな人たちも、そうやって試行錯誤する中で自分のスタイルを確立していったはず。
ただ、武道や芸能、またファッションにおいても、一般的に「破」の段階では失敗がつきもの。人真似をすることは簡単ですが、オリジナリティを出していくのって難しい。
服装に遊びをきかせようとしても、どんな服装をして良いかわからない。コーディネートやアイテム選びのハードルも高くなります。
今回の記事ではこのベースとなる部分が固まり、コーディネートにマンネリを感じ始めて次のステップへ向かう方々へ向けた内容。
オリジナリティある着こなしをする為の、ちょっとしたヒントをお届けしたいと思います。
コーディネートを構成する三要素
- カラー
- シルエット
- デザイン
コーディネートやアイテムの印象は大きく分けて3つの要素で構成されているのですが、コーディネートがうまく組めるようになってくると着用アイテムの同要素にも偏りが出てきます。
いつもモノトーンカラーでまとめていたり、細身のシルエットで整えたり、無地のアイテムを着用することが多かったり。ベースとなる部分が固まってくると、パターンもある程度決まってきます。
そうすると今度はコーディネートにマンネリを感じ始めて、オリジナリティを求めてアイテムに変化を加えたくなる。
いつもは「白の無地シャツをジャストサイズ」で着ることが多いけど、「黒でストライプの入ったオーバーサイズシャツ」を買う。
こんな感じで普段着ている洋服のテイストから大きく変化させると、その分違和感は大きくなり、着こなしのハードルも高くなります。
型を一気に破ろうと思い切りたいところですが、まずは徐々に。です。
自分が普段からよく使うアイテムの「カラー・シルエット・デザイン」3要素のうち1要素だけ変えることを意識してみて下さい。
カラーに変化を加える
みなさんは普段何色の服を着ることが多いですか?
僕はもっぱらモノトーンかブルー系に落ち着くことが多いです。
個人の好みによって偏りの出やすいカラー。
その他のテイストはそのままに、カラー要素のみ変えるだけでもいつもと違った印象をさりげなく演出できます。
こちらはシンプルなデザインのライトグレーのコート。
- カラー…グレー
- シルエット…レギュラー
- デザイン…無地
こういったオーソドックスなアイテムは、色々なアイテムと相性が良いので本当に使いやすいんですよね。
ただ、オーソドックスなアイテムばかり着ていると、少し物足りないと感じてしまうことも。
無地ベースにベーシックなシルエットはキープして、カラーだけ変化させます。
- カラー…カーキ
- シルエット…レギュラー
- デザイン…無地
明るいライトグレーを渋みのあるカーキカラーに。トーンを暗くすると、大人っぽくフォーマルな印象が増します。
ただ、カラー以外のテイストは大きく変化させない。そうすることで違和感を感じることなく、いつものスタイリングとは違った雰囲気を醸し出すことができます。
こちらのコートはあくまで例ですが、普段よく着用するアイテムのカラー要素だけ変えてみて下さい。パンツでもシューズでもなんでも良いです。
シルエットに変化を加える
シルエットはコーディネートの印象を大きく左右します。
ちなみに僕はシルエットにそこまでメリハリをつけることはなく、レギュラーサイズかルーズめのサイジングでコーディネートすることが多いです。
プレーンなスウェット。シンプルなコーディネートは失敗が少ないですが、味気なく感じてしまうこともあります。
- カラー…グレー
- シルエット…レギュラー
- デザイン…無地
ただ、印象を大きく変えてしまうのも少し勇気がいるもの。シルエットに少し変化を加えます。
- カラー…グレー
- シルエット…ルーズ
- デザイン…無地
カラーとデザインはそのままに、ボリュームのあるシルエットに。
ダボっとしたシルエットはルードな印象が強くなります。
続いてこちらは少しゆとりのあるテーパードパンツ。
- カラー…ブラック
- シルエット…レギュラー
- デザイン…無地
スウェットと同様にシンプルでプレーンなボトムスは着まわしもきくので便利。それ故にマンネリを感じてしまうこともあります。
- カラー…ブラック
- シルエット…タイト
- デザイン…無地
そこでカラーとデザインはそのままに、シルエットはスキニータイプに。
ボトムスを細くすると中性的な印象が加わります。
シルエットが違うだけで、いつもとは違うテイストのファッションをアピールすることができます。
デザインに変化を加える
ストライプやボーダー、刺繍にプリント。
ファッションアイテムの特徴を語る上で欠かせないデザイン。
派手なデザインのアイテムはコーディネートのハードルが高そうですが、先述と同じように他の要素を保っていればそうでもないです。
こちらは無地のオックスフォードシャツ。
- カラー…ブルー
- シルエット…レギュラー
- デザイン…無地
無地のシャツは一着持っているだけで、コーディネートの幅を大きく広げてくれます。
1枚で着てよし、インナーとして着てよし、ボタンを開けてアウターライクに着てよし。まさに王道のアイテムです。
- カラー…ブルー
- シルエット…レギュラー(ルーズ)
- デザイン…チェック柄
そんな王道アイテムのカラーとシルエットはそのままに、デザインのみチェック柄に。
柄物に抵抗がある人でも、デザイン以外の部分を馴染みのあるテイストにしておけば、着こなしのハードルも下がります。
- カラー…ブラック
- シルエット…レギュラー
- デザイン…無地
こちらは先ほども登場した、無地でオーソドックスなテーパードパンツ。
- カラー…ブラック
- シルエット…レギュラー(ルーズ)
- デザイン…ライン
カラー、シルエットはそのままに、デザインはブルーのラインが入ったものに。
デザインの主張度合いにもよりますが、その他のテイストをキープしていれば、すんなりと自分のスタイルに溶け込んでくれます。
コーディネートにマンネリを感じたら
- カラー
- シルエット
- デザイン
3つの要素のうち一つだけ変化を加える。
ひとつのアイテムとコーディネートには相関性があるので、厳密に言うと他のアイテムも調整する必要があります。
ただ、他のアイテムがベーシックで固まっていれば、ある程度バランスは保てるので大方問題はないでしょう。
「普段のコーディネートにマンネリを感じる。」
ベースの部分が固まって、着こなしにアレンジを加えたり色々なアイテムを着てみたりと、ファッションが楽しくなってくるタイミングです。
コーディネートやアイテム選びのハードルも高くなりますが、こんな感じで要素を切り出して変化を加えていくと自分に合ったスタイルも自ずと見つかります。
今回の記事が、自分らしさやオリジナリティを見つけるちょっとしたヒントになると幸いです。