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運営者のSORIN(@DECOjp0)です。
みなさんはキュレーターという言葉を聞いたことがありますか?
キュレーターとは「インターネットにおいて情報を収集、整理し、それを他者に共有する行為や行為者」のことを指します。
「NAVERまとめ」などが分かりやすい例ですね。
情報を整理整頓して伝える。
情報過多の現代において、分かりやすく正確に伝えることのできる発信者の存在がいま求められつつあります。
アパレル業界におけるキュレーターとは
同じくアパレル業界においても、そんなキュレーターの存在が必要とされ始めています。
数ある洋服、無数にあるコーディネートの組み合わせの中から、自分がオシャレだと思ったものをインターネットを通して他者に共有する。
“WEAR”の投稿ユーザーがその最たる例ではないでしょうか。
自分の服装をネットに共有、着こなしを指南する“WEARISTA”なんかがいわゆるキュレーターですね。
WEARアプリを通じてコーディネートの参考にしているという人も多いのではないでしょうか。
“TOKYO BASE”がキュレーションサービスを開始
そんな時代の流れから、アパレルベンチャーである“TOKYO BASE(旧STUDIOUS)”のアプリにもキュレーション機能が採用されました。
まずは店長やデザイナー、EC部門のマネジャーなどが参加し、キュレーターページには社員がセレクトしたアイテムのコーディネートが並びます。
セレクトされているアイテムはオンラインショップとリンクしており、アプリ経由の売り上げはキュレーターにつく仕組み。
これによって開店直後など、客入りの少ない時間や欠勤日でも売り上げを構築することが可能になります。
場所も時間も問わずに売り上げに貢献できるので、新しい働き方に繋がることも期待できそうです。
STUDIOUS販売員のもつ「カリスマ性」
このサービスの今後の方針として、社員全員が参加して活躍できる環境を目指していくとのこと。
STUDIOUSはこのキュレーター機能を活用することで、さらに売り上げの拡大を図っていくのではないでしょうか。
というのも、同ショップ強みの一つとして挙げられるのが店舗に在籍する販売員の営業力。
photo:via crede.co.jp/contents/company/105_studious.html
この販売スタイルについては賛否両論あるかと思いますが、実店舗にはかつてのカリスマショップ店員のように多くの顧客を抱える販売員もいます。
中にはWEARやTwitterなどSNS上で人気を獲得して、実店舗への誘客を実現しているインフルエンサーも。
既にSNS等を利用してファンを獲得しているスタッフは、このキュレーションサービスを利用して販売機会を最大化することも可能なわけです。
販売員に求められるのは“発信力”
現在各アパレルブランドにはネットを活用した販促力が求められていますが、今後こういったキュレーションサービスは採用されていくことでしょう。
店舗販売よりもEC販売の強化が必要とされている中で、販売員は残念ながら“無価値”だと揶揄されることもしばしば。
今後販売員はネット上でファンを獲得し、ECサイトや実店舗へ誘致していくことが求められます。
そのためには自身がSNS等のツールを用いて、有益な情報を発信していかなければなりません。
STUDIOUSの一例のように、やはり売上獲得のカギを握るのは現場に立つスタッフ。
アパレル業界において販売員の存在価値が試される時なのかもしれません。