おしゃれなコーディネートをつくる為のプロセス

コーディネートは異なるアイテム同士を組み合わせて、複雑に絡みあう要素を調和させながらつくり上げていくもの。

着るアイテムや組み合わせも自由だからこそ、どのようにコーディネートしていけば分からないという人も多い。

僕もファッションに関することを発信し続けていますが、今のスタイルに至るまで試行錯誤を重ねてきました。

そして、こうやって感覚的にコーディネートを組める様になったのは、コーディネートを考える時の自分なりのプロセスを見つけたから。

そもそもファッションにプロセスやルールなんてナンセンスかもしれませんが、これが今の僕のスタイルをつくり上げている根源でもあります。

本記事ではそんな僕がコーディネートを組み立てる時、頭の中で考えている工程をご紹介したいと思います。

毎日のコーディネートを決める上での参考になれば幸いです。

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主役になるメインアイテムを決める

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僕がコーディネートを考える時は「今日着たい服」をまず一着選びます。それがコーディネートの主役になる「メインアイテム」です。

他人から見て魅力のあるアイテムである必要はなく、自分が主役のアイテムだと思っていればそれで良いです。

ちなみに僕は買ったばかりのアイテムか視認性の高いアイテムを選ぶことが多い。

そして、そんなメインアイテムに組み合わせていくのが「サブアイテム」です。

まずはこのメインアイテムの持つ要素を細分化して、どんなサブアイテムを組み合わせていくのかイメージしていきます。

どんなデザインなのか

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まずメインアイテムのデザイン要素について考えていきます。

  • カジュアル
  • フォーマル

「カジュアルかフォーマルか」の2軸に分けてイメージしていきます。

主役となるアイテムが上記2軸のどちらに位置するのかを考えた上で、サブアイテムを頭の中にリストアップしていきます。

もしメインアイテムの要素が「カジュアル」なのであれば、サブアイテムはフォーマルなものを選んでいく。

反対に「フォーマル」なのであればカジュアルなアイテムを選んでいきます。

全体的にカジュアルに偏るとだらしなく見えてしまう可能性が高くなるし、フォーマルに偏ると肩肘張った印象に見えてしまう。

ある要素に偏りが生まれない様に他のアイテムをミックスしてきます。

そうすることでコーディネート全体のバランスを取りつつも、自然とメインアイテムが際立つ様なコーディネートに仕上がっていきます。

さらに細分化して「ワイルドなのかクリーンなのか」「スポーツなのかモードなのか」と考えることもありますが、まずはメインアイテムが冒頭の2軸のうちどちらに当てはまるのかを考えます。

どんなカラーなのか

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そして次はカラー要素について考えます。

  • モノトーン
  • カラー

カラーも主に2軸で考えます。

モノトーンはブラックやホワイト、グレーなど色の彩度を持たないカラー。カラーはとにかく赤や青など色の要素を持っているものを指します。

メインアイテムが「モノトーン」なのであれば、サブアイテムにはアクセントとなるカラーを取り入れたい。

メインアイテムが「カラー」なのであれば、サブアイテムはメインアイテムを引き立てるようにモノトーンで揃える。もしくはその色をテーマにコーディネートを作ったり。

また、場合によってはそのカラーが「ダークトーンなのかペールトーンなのか」などと細分化していきます。

そんな感じでコーディネートのカラーバランスを整えていきます。

どんなシルエットなのか

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そして最後はシルエットについて考えていきます。

  • ルーズ
  • タイト
  • ジャスト

主役となるアイテムはルーズでゆったりとしているのか、タイトで細身なのか。ジャストサイズなのか。

メインアイテムのシルエットが明確に位置づけできたら、コーディネート全体のシルエットをイメージしていきます。

そして下記4つのシルエットのうちのいずれかを作るようにサブアイテムをピックアップ。

  • Iライン…上下タイト
  • Yライン…上半身がルーズ、下半身がタイト
  • Aライン…上半身がタイト、下半身がルーズ
  • Oライン…上下程よくルーズ

もしメインアイテムが「ルーズなトップス」であれば、パンツはタイトで細身なアイテムを選んでYラインシルエットを作る。

一方でメインアイテムが「タイトなトップス」であれば、IラインかAラインシルエットを作っていきます。

もちろんメインアイテムをルーズやタイトにすみ分けできない「ジャスト」なケースもあるかと思います。

その場合は同サイズ感のアイテムを選んでIラインシルエットOラインシルエットを意識していきます。

メインとサブアイテムをコーディネートする

上記のルールに沿って、メインアイテムとサブアイテムを決めたら、後は各アイテムでコーディネートしていくだけ。

実際に僕が選んだメインアイテムを軸にコーディネートを組んで行く流れを実践してみます。

メインアイテム=ベージュのワイドチノ

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メインアイテムにベージュのワイドチノパンツを選んだ場合のコーディネート。

  • デザイン…カジュアル
  • シルエット…ルーズ
  • カラー…カラー(ベージュ)

こんな感じでベージュのチノパンの要素を細分化します。これを基にサブアイテムを選んでいきます。

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▶︎レザーシューズ

チノパンはワークウェアでカジュアルな印象が強い。

パンツのカジュアルイメージに偏りすぎるとだらしなく見えてしまう可能性があるので、足元はレザーのシューズでフォーマルに大人っぽく。

そしてパンツのカラーはベージュで色味が強め。シューズはブラックで控えめに。

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▶︎ジャージカーディガン

パンツがルーズシルエットな為、上半身はタイトで着丈が短めのものを選んでAラインシルエットに。

カーディガンでフォーマルに整えて、パンツのカジュアルなイメージをより緩和してきます。

そしてシューズとカラーを合わせる為にブラックカラーを選ぶことで統一感を。

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▶︎ロゴTシャツ

パンツのベージュカラーのインパクトが強いので、インナーもモノトーンカラーに。ただ、アウターが黒なので、トップスは色のメリハリをつけて白で。

トップスとアウターの色に差をつけると、体の中央に一本の線が入るのでスタイルがよく見えます。

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ベージュカラーのワイドパンツが引き立つ、Aラインシルエットのコーディネートができあがりました。

メインアイテム=ブルーのチェックシャツ

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メインアイテムにはブルーのチェックシャツ

  • デザイン…カジュアル
  • シルエット…ルーズ
  • カラー…カラー(ブルー)

アイテムの要素を細分化したところで、サブアイテムを選んでいきます。

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▶︎スキニーデニム

シャツがチェック柄でカジュアルな印象が強いので、ボトムスは無地でシンプルなデニムを。

カラーはモノトーンにしても良かったのですが、ブルーは落ち着いた印象の色なのでデニムも同色系を選んでクリーンなイメージに。

チェックシャツがゆったりしている為、Yラインシルエットを作りたいのでスキニーデニムにしました。

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▶︎ハイカットスニーカー

スキニーデニムに合わせて細身のスニーカーを。Yラインシルエットを整えていきます。

トップス、パンツとブルーカラーなので、シューズはモノトーン(ブラック)でフォーマルに。

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ブルーのチェックシャツを主役に、Yラインシルエットのクリーンなコーディネートができあがりました。

メインアイテム=ネイビーのスポーツサンダル

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メインアイテムにはネイビーのスポーツサンダル

  • デザイン…カジュアル(スポーツ)
  • シルエット…ジャスト
  • カラー…カラー(ネイビー)

こちらもアイテムの要素を細分化したところで、サブアイテムを選んでいきます。

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▶︎スラックス

サンダルの色がネイビーなので、パンツも同色系でネイビーをテーマカラーに。足を長く見せるために同色系でまとめていきます。

サンダルのスポーツライクな雰囲気に合わせて、ラインの入ったデザインのパンツを。あまりスポーツテイストに偏りすぎないようにジャージではなくフォーマルなスラックスをベースにしたパンツをチョイス。

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▶︎ポケットTシャツ

トップスは無地のポケットTシャツ。

サンダル、スラックスとネイビーカラーを採用しているので、暗くなりすぎない様にトップスはシンプルにホワイトカラーで。足元のソックス、サンダルのソールのカラーに合わせて統一感を持たせていきます。

パンツのシルエットは少しゆとりのあるサイズ感なので、トップスも少しゆったりめを選んでOラインのシルエットに。

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ネイビーのスポーツサンダルを主役に、Oラインシルエットのコーディネートができあがりました。

コーディネートの考え方

僕は毎日のコーディネートをこんな風に考えています。自分の着たい服があってそれをベースに整えて行く。

スタイルは十人十色、ファッションは自由に楽しむものですが、こういった手順のようなものを持っておくとささっとコーディネートが作れちゃいます。

その他細かい部分も考えてはいるのですが、大枠はこんな感じ。紹介しきれない部分はまた別の記事でアップできればと思っています。

コーディネートがまとまらない時や、新しく買った洋服の合わせ方が分からない時。あーでもないこーでもないと洋服を着直す時。コーディネートを決める時のヒントになれば幸いです。

次の記事は「コーディネートにオリジナリティを」

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ある程度自分のスタイルが決まってくると、今度はマンネリを感じることも。そんな方へ向けた記事も書いています。

コーディネートにオリジナリティが欲しいなあと思っている方、是非ご覧ください。

▶︎コーディネートにオリジナリティを加える為のヒント。

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