服の着こなしを語る上で欠かせないレイヤード。
洋服をうまく着こなす人は総じて重ね着上手。複数のアイテムを絶妙なバランスで組み合わせてひとつのスタイルを作り出す。
そしてその組み合わせは幾通り。組み合わせは自由なので、自分の手持ちのアイテムの分だけパターンが生まれていきます。
僕も今まで数えきれないくらいの組み合わせをレイヤードしてきました。
僕の好きなレイヤードスタイルとテクニック
個々人で好きなアイテムやコーディネートがあるのと同じように、レイヤードに関しても自分の好きなスタイルに偏りが出てきます。
なんとなく「この服にはこの服」みたいな自分の好きな組み合わせってありませんか?僕も自分の好きなスタイルがいくつかあります。
本日はそんなレイヤードスタイルのパターンの中から、着こなしのテクニックをご紹介させて頂ければと思います。
Tシャツ×タンクトップ
Tシャツの下にタンクトップをレイヤード。
夏場は暑くて重ね着をすることは難しい。夏のレイヤードスタイルはこのタンクトップレイヤードが定番。
夏のファッションはTシャツ1枚でコーディネートが単調になりがち。裾からちらっと見えるタンクトップが程よいアクセントになります。
両アイテムをうまく調和させる為にボックスカットのTシャツにはラウンドカットのタンクトップがおすすめ。
そしてTシャツとタンクトップのカラー明度に差をつけるとアクセントをより強調できます。
またレイヤードする時のコツですが、Tシャツからハミ出るタンクトップの裾の長さを意識すること。
あまりに長すぎると足が短く見えてしまうので、程よく5㎝〜程見せるのがポイント。
Tシャツ×タンクトップの上からジャケットを羽織るのもまたよし。
「ジャケットから見えるTシャツの裾の長さ」と「Tシャツから見えるタンクトップの裾の長さ」が均等になるように意識するとバランスよく整います。
ハイレベルなレイヤードスタイルですが、裾の長さに気をつけるだけで垢抜けた雰囲気になります。
▶︎POINT
・カラー明度に差をつける
・ボックスカットとラウンドカットで調和
・はみ出るタンクトップの裾の長さは5㎝〜を意識
Tシャツ×ブルゾン・ジャケット
Tシャツの上からブルゾンを羽織るシンプルなレイヤードスタイル。
意識せずともコーディネートに落とし込んでいるかもしれませんが、僕はこの肩肘張らないスタイルが一番好きです。
ジャケットやブルゾンが無地なら、インナーは柄物にすると飾り気が出ます。
どちらも無地でも無骨で格好良いのですが、着る人によっては素朴な印象を受けることも。
またインナーとアウターの明度に差をつけると、縦に一本の線が入るのでスタイルアップ効果が得られます。
コーディネートのポイントはやはり裾の長さ。
タンクトップと同様にインナーがアウターからちらっと見えるくらいがバランス良く見えます。
恣意的に長いと野暮ったく見えてしまいますし、短すぎてもレイヤードの良さが得られない。
絶妙ですが、このちょっとはみ出るぐらいの長さが大事です。
▶︎POINT
・ジャケットが無地なら、インナーは柄物
・インナーがちらっと見えるくらいの長さを意識する
・カラー明度に差をつける
シャツ×Tシャツ
シャツをアウターライクにTシャツの上から重ね着。
シャツはボタンを閉めて1枚で着る人も多いとは思いますが、こんな感じでTシャツの上からアウターっぽく着るのも格好良い。
こちらはミリタリーシャツですが、綺麗目なシャツの襟を抜いて抜け感をアピールするのも良いです。
シャツの裾がラウンドカットなので、インナーはボックスカットで整えます。先ほどのタンクトップレイヤードとは逆。
裾の形状をずらすことで両アイテムがうまく調和してくれます。
▶︎POINT
・腕まくりや襟抜きで抜け感をプラス
・ボックスカットとラウンドカットで調和
シャツ×パーカー
綺麗目なシャツにカジュアルなパーカを羽織ったスタイル。
パーカー単体だと野暮なイメージに見えてしまいがちなので、シャツと一緒に組み合わせることで少し大人の雰囲気に仕上げます。
ジップは全開でシャツのドレスライクな雰囲気を全面に押し出します。
これまでのレイヤードスタイルと同様に、インナーとアウターの明度に差をつけます。
パーカーの裾が直線的なので、シャツの裾はラウンドしているものをチョイス。
▶︎POINT
・フロントのジップを全開に
・カラー明度に差をつける
シャツ×スウェット
スウェットとシャツを組み合わせた重ね着。
スウェット一枚で着るとどこか味気ないので、シャツをインナーに差し込んでアクセントをプラス。
カジュアルでパジャマっぽい印象にも見えるスウェット。シャツの襟を覗かせることで上品な雰囲気に仕上がります。
シャツ襟の形状を綺麗に保つ為に、ボタンダウンのシャツをインナーに着ています。
また、ちらっとシャツの裾を見せるのがポイント。
裾だけではなく袖口からもシャツをチラ見せ。
襟、裾、袖の3点をスウェットから見せることで、スウェットの野暮なイメージを緩和していきます。
▶︎POINT
・インナーはボタンダウンのシャツを
・襟・裾・袖をスウェットから見せる
レイヤードで広がる着こなしの幅
レイヤード。要はただの重ね着。
テクニック的な要素が強い印象を受けるかと思いますが、そこまで身構えることはありません。
むしろレイヤードは自分の着こなしの幅を広げる為に有効な手段。
限られた手持ちのアイテムを組み合わせて、毎日のワードローブに新しいスタイルを取り入れることができます。
本日は僕がよく取り入れるレイヤードのパターンをご紹介しましたが、その組み合わせは無限大。
この記事があなたなりのレイヤードスタイルを見つけ出す手がかりとなれば幸いです。
タンクトップレイヤードのコツ
過去にタンクトップレイヤードにフォーカスしたテクニックを解説した記事をあげています。
夏場に限定される着こなしですが、こちらも合わせてご覧ください
▶︎タンクトップレイヤードのコツ。ボックス丈とラウンド丈を使い分けた上級の着こなしを。