ファッション業界の常識を覆す。
当ブログ“WEARNOTE”をご覧いただきありがとうございます。
運営者のSORIN(@DECOjp0)です。
ファストファッションの台頭やコーディネートのノウハウ情報の流布。
近年、おしゃれをすることのハードルはどんどん下がりつつあります。
そうしてファッションが楽しめるようになってくると、少しずつその人なりの服装へのこだわりが芽生えてきます。
ファストファッションのデザインだけでは物足りなくなったり、周囲の人とは少し違う格好をしてみたくなったり。
僕もそうやってファッションにのめり込んできました。
ただ、少し背伸びをしてセレクトショップへ行くと、価格のハードルが一気にあがってしまうのが昨今のファッション市場。
ファッションに関しては、この低価格帯と中価格帯のギャップが大きい。
ファストファッションだけだと少し物足りないけど、そこからステップを踏もうとすると価格が跳ね上がってしまう。
本日はそんなジレンマを解消し、ファッション業界の常識を覆す「SOCIAL WEAR(ソーシャルウェア)」というブランドのご紹介。
同ブランドを運営しているのは、STUDIOUSやUNITEDTOKYOでも有名なTOKYOBASE社。
ご縁があってブランドの担当者様より取材のご依頼を受けて、記事を執筆させて頂くことになりました。
プレスルームへお邪魔させて頂き、ありがたいことにサンプルもご提供頂いたので、実際に着用した上でブランドの魅力を綴らせて頂きます。
SOCIAL WEAR(ソーシャルウェア)について
SOCIAL WEARは2017年の12月にスタートした、TOKYOBASE傘下のオリジナルブランド。
「日本のファッション製造業を活性化させ、強い日本産業を取り戻す」をコンセプトに生まれたブランドです。
同ブランドの最大の特徴はECサイト限定の受注予測生産であるということ。
こう聞くと、ハイプライスなアイテムを展開しているようなイメージを持つかと思いますが、そうではありません。
ハイクオリティ、ロープライス。
SOCIAL WEARは圧倒的なコストパフォーマンスを誇るブランドなんです。
半歩先をいくデザイン性
SOCIAL WEARのアイテムは基本的にオーソドックスで構成されていますが、半歩先をいくデザイン性が特徴的です。
派手な色柄や前衛的な世界観を感じさせるアイテムはないものの、ちょっとしたこだわりがディテールに落とし込まれています。
こちらのパーカーはまだ商品化される前のファーストサンプルなのですが、本記事執筆にあたってご提供頂きました。
※ファーストサンプルなので商品化されない可能性があります。
ジッパーはYKKで、光沢感のある上位ランクのものを採用。コードのアグレット(紐の先端部分)も金属製で揃えられています。
また生地もハリとツヤのあるもので仕立てられており、ちょっとした高級感を感じさせてくれます。
早速試着してみましたが、フードの立ちもよく、着用した時のシルエットは抜群。
パーカーはこのフードの立ち具合で印象が大きく左右されますが、こういった細かいところにも注視されています。
このようにシルエットをはじめ、ジッパーやフードの形状など細部にこだわりが散りばめらています。
セレクトショップに並んでいるようなアイテムと比較しても遜色ないルックにデザインされているのではないでしょうか。
MADE in JAPANの高品質
SOCIAL WEARのアイテムは全てMADE in JAPAN。
日本製は一つのステータスでもありますが、低価格帯で実現できているブランドはさほど多くありません。
こちらはサンプルとしてご提供頂いたクルーネックのスウェット。
実際に販売されているものなので、もちろん日本製です。
このスウェットは有名ブランドでも使用されている旧式の「アズマ」と呼ばれる編機で生産した生地を使用しています。
実際に着用してみると、適度に厚手でありながらもふわっとした柔らかさを兼ね備えた素材感。
近年トレンドのドロップショルダーで肩をあえて落としたシルエットに。品質だけではなくデザインも抜かりなく。
ECのみの販売なので実際に手に取ることができないのは残念ですが、品質に関してはまったく申し分のないクオリティです。
品質の良し悪しがはっきりと出るデニムについても、デニムメーカーで世界一と言っても過言ではない「カイハラ」の生地を使用。
提供頂いたアイテム以外のラインナップをみても、品質にもこだわりを持ってモノづくりがされています。
ファストファッションに迫る低価格帯
SOCIAL WEARのアイテムの価格帯は3,000円〜15,000円のプライスレンジで展開されています。
ちなみに今回ご提供頂いたスウェットの価格は税込で4,320円。
セレクトショップに並んでいるようなアイテムに見劣りしないクオリティ。そんなスウェットが4,000円台で手に入るわけです。
アズマ編機で織られた日本製かつ、ドロップショルダーでデザインにもこだわりを持ったアイテムがこの価格帯。
他のラインナップを見ても、ファストファッションの同アイテムに+1,000円ほど乗せたような価格イメージ。
洋服にそこまでお金をかけられない方がいる中で、ワンステップ先のおしゃれをすることのハードルもぐっと下げてくれます。
原価率平均約60%を誇るSOCIAL WEARの仕組み
こだわり抜いたアイテム展開で、SOCIAL WEARはなぜここまでの低価格提供を実現できているのでしょうか。
冒頭でも述べたように同ブランドは、ECサイト限定の受注予測生産での販売を行なっています。
そもそもファッション等の在庫商売は、在庫切れなどの機会ロスを起こさないように余分に商品を生産しています。
もちろん売れ残りは薄利でセール販売されたり廃棄されてしまうので、この損失が発生する前提で価格決定が行われる。
SOCIAL WEARの場合は、予約販売を徹底し過剰な在庫が発生しないような生産数を予測。
在庫ロスが大幅に削減される為、売れ残りの損失分が販売価格に上乗せされることはありません。
またEC限定の販売に特化することで、販売にかかる固定費や人件費等を極限までに削減。
SOCIAL WEARはこういった販売体制を整えることで、他ブランドと比較して圧倒的に高い原価率平均約60%での商品提供を可能にしています。
セレクトショップに並んでいるようなオリジナルアイテムは、原価率30%程で販売されていると言われています。
要するに3,000円で仕入れた商品を10,000円で販売しているということ。
しかしそれがSOCIAL WEARの場合、3,000円で仕入れた商品は5,000円〜で提供。
同ブランドが圧倒的に高いコストパフォーマンスを誇っていることは、これで一目瞭然だと思います。
ファッション業界の常識を覆す
「ファストファッションとは差別化できるようなクオリティのアイテムが低価格で欲しい」
今までこういった手のかゆいところに届くようなブランドはなかったかと思います。
「少し良い洋服を着ようとすると金銭的ハードルが一気に上がる。SOCIAL WEARを通じて多くの人にファッションを楽しんでもらいたい」
ブランドのご担当者様から出た一言だったのですが、まさに今のファッション業界の課題はここにあるのだと思います。
「嗜好品としてのファッション」ですが、近年のファストファッションの勢いから「日用品としてのファッション」の側面が強くなっている。
同ブランドは今後ファッション業界が活性化するために欠かせない役割を担っているのではないでしょうか。
ただ、このEC限定の受注予測生産といったシステムがどう作用するのか。
手軽に試着や購入ができない分、購入のハードルが他ブランドよりも高くなるのは避けられません。
今までの常識を覆すようなビジネスモデルで、ファッション業界に新しい風を起こすことができるのでしょうか。
発展途上のブランドSOCIAL WEAR。今後に動向に期待です。